お役立ち情報|化粧品もSDGsに配慮する時代?美容業界のサステナビリティーを徹底解説!

近年、日常の中でもSDGsという言葉を聞くようになりました。SDGsとは、そもそも何なのか?美容・化粧品業界でできるSDGsへの対応や具体的なサステナブルな取り組みについても解説します。

SDGsとは?

SDGs (Sustainable Development Goals)は、「持続可能な開発目標」です。2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にまとめられた、2030年までの持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。17の目標と169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。

SDGsの17の目標

前身のMDGsとその違い

SDGsは、世に広く知られるようになりましたが、SDGsには実は前身がありました。それは、MDGs(Millennium Development Goals)、「ミレニアム開発目標」です。1990年代のサミットで採択された「国際開発目標」と、2000年の国連ミレニアムサミットで採択された「国連ミレニアム宣言」を統合した、2015年までの開発分野における国際目標。

MDGs

8つの目標と21のターゲットから構成されており、MDGsには一定の成果がありました。一方で、MDGsで残された課題や新たな課題があり、その課題に対応するため後継する形でSDGsが作られました。

MDGsの成果と課題:外務省資料などをもとに筆者作成

MDGsからSDGsに受け継がれる時に、以下のような大きな変更がありました。その変更により、先進国も含めたすべての国がアクターになり、民間企業も含めたすべてのステークホルダーが社会課題に対して役割を担うことになりました。この大きな変更により、民間企業もまたSDGsに取り組む大切な役割を担うようになったのです。

SDGsの特徴

SDGsと美容・化粧品業界

美容・化粧品業界でも、SDGsの取り組みが行われ始めました。2021年には、化粧品産業ビジョン検討会では「化粧品産業ビジョン」が掲げられ、その取り組み7の中で以下の言及がされています。

SDGs に対する意識が高まり、企業・商品選択においても、SDGs に対する取組や Guilt-free が より重視される。化粧品業界のようなブランド・イメージがビジネスを大きく左右する産業に おいては尚更である。特に、豊かな地球環境を守り、かつ、化粧品の使用が地球環境とのトレ ードオフとならないために、製造から使用・廃棄までライフサイクルの各段階において、気候 変動やゴミ問題等への具体的な対応が急務である。具体的には、CO2 排出量の削減やプラスチック資源循環に向けた取組については、国の研究機関や大学等の外部機関の知見も活用しながら、業界全体が連携し、野心的な目標に向けて率先して取り組んでいくべきである。また、返品や廃棄(コスメロス)、加えて販促物の廃棄など事業に関わるあらゆる領域においても早急に対策を講じるべき。

化粧品産業ビジョン

主に、環境に配慮した容器やパッケージの開発が言及されており、SDGsのゴール12「つくる責任つかう責任」などに対応する取り組みになります。

SDGsの具体的な取り組み

例えば、資生堂(SHISEIDO)では、新規容器技術「LiquiForm®」を世界初で化粧品に採用し、ボトルの製造と中味液の充填を同時に行うことで、CO2 排出量を削減、本体容器のリサイクルでプラスチック量を92%カットする取り組みがされています。

また、花王(KAO)では、薄いフィルムに空気を入れて浮き輪のように含まらせてボトルのように使える新型容器を開発し、詰め替えパックと同程度までプラスチック使用量を削減する本体容器を実現、新ブランドの「MyKirei by KAO」から採用されています。

イメージ

しかし、容器やパッケージの開発だけでなく、美容・化粧品業界ができる取り組みとして、化粧品原料をサステナブルな原料やトレーサビリティーの高い原料に切り替えることもひとつの方法です。この取り組みにより、SDGsのゴール1「貧困をなくそう」やゴール2「飢餓をゼロに」などに対応することができます。

シアの実を収穫する女性たち

トレーサビリティーとは

ものづくりの現場ではよく「トレーサビリティー」という言葉を聞きます。辞書で引くと以下のような意味です。

トレーサビリティーとは、製品やサービスの履歴や情報を追跡・管理することができる性質のことである。これにより、原材料の産地や製造過程、品質管理など、製品の安全性や信頼性を確保することが可能となる。また、問題が発生した際に原因を特定しやすくなり、迅速な対応が可能となる。

トレーサビリティーの高い原料とは、どこで誰がどのように作ったのか追跡できる、原料。ユーザーにとっても、安心や信頼に繋がりますが、実際のものづくりの現場では、原料が多ければ多いほど、仲介業者が多ければ多いほど、現実的に追跡することが難しいのが現状です。

SDGsとグリーンウォッシュ

グリーンウォッシュという言葉をご存じですか?うわべだけの環境対応のことを指します。原料の切り替えを行う際に、原料が天然由来というだけでなく、原料の調達が持続可能な形でなされているのか、それが人道的な形でなされているのか、など、ユーザーから厳しい目を注がれてます。

アフリカシアバターのシアバターは、100%天然由来のオイルで、女性の雇用創出を目的とした化粧品原料です。代表自ら現地に駐在し、シアの種はどこで誰が収穫しているのか、シアバターはどこで誰が製造しているのか、すべてトレースできる、安心のSDGs対応の原材料です。

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アフリカシアバター
ブルキナファソが原産国のシアバター専門ブランド。サステナブル・エシカルなシア脂の仕入製造販売(法人向けBtoB)。オーガニックコスメブランド・化粧品ブランド・美容室などを対象に、スキンケア・ボディケア・ヘアケアなどのオリジナルプロダクトへの配合実績あり。シアバターを配合したレザーケアクリームのOEM企画も展開。
■会社名:ボーダレス・ブルキナファソ
■代表:原口 瑛子
■住所:BP 2621 OUAGA C.N.T, Ouagadougou, Burkina Faso
■公式サイト:https://africa-shea-butter.com/
■公式Instagram:https://www.instagram.com/africa_shea_butter/

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