現地だより|パートナーの女性組合ビ・ソンゴについて

こんにちは。アフリカシアバターの原口です。ブルキナファソの現地の景色をお届けする、現地だより。

今回はアフリカシアバターのパートナーであるビ・ソンゴ(BI-SONGO)について。この組合が始まった背景などを、創業者のクリストフさんにお聞きした内容なども含めてお届けします。

2000年に開始、貧困の中で…

ビ・ソンゴは、2000年に開始された組合(association)です。拠点は、中央南部地方バゼガ県サポネ市ダムキエタ村。首都ワガドゥグから南へ40km、車で1時間程度の場所。サポネへの道のりはこちらの記事へ。

主な設立メンバーは子どもを持つ親たちで、彼らが経験する極度の貧困の中で、子どもたちの未来について話し合う場を作りたいと考えたそうです。

木陰で談笑するクリストフさんと女性たち

その中の一人が、現在私がコミュニケーションをとるジョン・クリストフ(Jean Christophe)さん。クリストフさんは学校の先生として働いた後に、サポネに戻り仲間とともにビ・ソンゴを設立。

クリストフさんから聞くと、ビ・ソンゴはアルファベットで書くと “BI-SONGO”という綴りで、現地語のモレ語で”Good Children” (=いい子ども)という意味だそう。

ビ・ソンゴに飾られていた写真

子どもの未来のために始まる

ミッションは、「子どもたちによりよいケアを提供するために、活動地域の社会的、文化的、経済的発展を促進すること」。具体的な目標として、「地域すべての人々の技術を強化、すべての子どもたちの教育を促進、すべての人々の医療へのアクセスを向上、若者や女性の所得を向上」などを掲げています。

Promouvoir le développement social, culturel et économique dans notre zone d’intervention pour une meilleure prise en charge des enfants.

BI-SONGO 説明資料

ビ・ソンゴで働く女性の子ども

女性たちの所得向上の意味

シアバター作りは、最後の「若者や女性の所得を向上」の目標の中にあります。サポネには、シアだけでなく、大豆、ごま、マンゴー、モリンガなどが収穫でき、ビ・ソンゴではその生産や加工を行なっています。

ビ・ソンゴの工場の一部

なぜ女性の所得向上なのか?ブルキナファソでは宗教上男性は複数の妻を持つことができますが、男性が亡くなった時に女性たちは、多くの子どもたちを育てる必要がでてきます。

しかし、女性たちには収入源がない。そのため創立メンバーたちは「女性たちが働く機会を作らなければいけない」と考えたそうです。

クリストフさんと女性たち

ビ・ソンゴと日本の繋がり

実は、ビ・ソンゴは永く日本との繋がりがある組合です。日本大使館からはシアバターなどの工場建設の支援があり、JICAからは協力隊が派遣され品質改善やパッケージ改善などに大きく貢献していました。

多くの日本人とともに今日まで歩んできたと言っても過言ではないビ・ソンゴ。私も日本人の方から、ビ・ソンゴを紹介してもらいました。

アフリカシアバターが、難民の女性たちの雇用創出のためにシアバターを製造する際には「ぜひ技術を教えて欲しい」と考えていた組合です。

過去に日本大使館の支援も

なぜビ・ソンゴから仕入れるのか

しかし、ビ・ソンゴもまたテロの影響を受けている組合でした。2019年以降テロが多発、これまで直接足を運んでシアバターを選んでいた各国のお客さまが、治安の悪化でブルキナに来ることが難しくなり、需要が激減。

そのことを聞き、私たちはテロの影響で避難する難民の女性たちとのシアバターを製造販売すると同時に、テロの影響で需要が減少している女性組合からも仕入販売しよう、と決めました。

その最初の女性組合が、このビ・ソンゴだったのです。

以前、クリストフさんに組合としての夢を聞きました。この言葉を聞くと、なぜこの組合から仕入れようと考えたあのか、なぜ私たちがパートナーとなったのか、がわかっていただけるような気がします。

組合としての夢は、経済活動が女性たちに”力を与える(エンパワメントする)こと”です。そうすれば、女性の子どもたちが学校や病院に行くことができる。もう一つこの国のために、子どもたちが学校に行ければ、彼らも将来働ける。彼らが収入を得られれば、貧しいという理由でテロリストになる必要がないのです。ブルキナファソに”平和”をもたらし、今の課題が過去の歴史になることを、私は願っています。

BI-SONGO クリストフさんの言葉

みんなでシアの実を持って写真撮影

ビ・ソンゴの歴史は、いかがだったでしょうか?ビ・ソンゴで働く多くの女性たちに会ってきましたが、温かくて優しい、素敵な女性たちばかり。いつかお客さまにもお会いいただきたいなぁと願っています。

※現地だよりは見聞録も含まれるため、正式名称などが異なる場合があります。

ビ・ソンゴ(BI-SONGO)概要

ブルキナファソの中央南部地方バゼガ県サポネ市ダムキエタ村を拠点に、子どもたちによりよいケアを提供するために、活動地域の社会的、文化的、経済的発展を促進することをミッションに活動。技術の強化、教育の促進、医療のアクセス向上、若者や女性の所得向上、などのプロジェクトを行なっている。

■組織名:ビ・ソンゴ(ASSOCIATION BI-SONGO)
■代表:ジョン・クリストフ
■住所:BP 37 Saponé Burkina Faso
アフリカシアバター 概要

2022年12月創業のボーダレス・ブルキナファソが、2023年1月より開始したブルキナファソ産のシアバターの仕入製造販売。テロの影響を受けた女性たちの雇用創出を目的としている。 シアバターは、アフリカのシアベルトという一部地域でのみ自生するシアの木の種から搾油される植物性オイルで、ステアリン酸・オレイン酸を多く含み保湿力が高いため、化粧品ではメイクアップ・ボディケア・ヘアケアなどに配合される。アフリカシアバターが取り扱うシア脂は、厚生労働省の医薬部外品原料規格にも適合しており、サステナブル・エシカル・SDGs対応の化粧品原料として、日本の美容業界・化粧品業界に販売している。オーガニックコスメブランドや美容室のオリジナルプロダクトへの配合実績あり。2024年3月より、シアバター配合のレザーケア製品のOEM企画を開始。日本最古の靴クリームメーカーと共同開発した当社オリジナル配合。革ブランドのオリジナルレザーケア製品として販売実績あり。

■会社名:ボーダレス・ブルキナファソ
■公式サイト:https://africa-shea-butter.com/

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