現地だより|ブルキナファソへのいざない(言語編)

こんにちは。アフリカシアバターの原口です。ブルキナファソの現地の景色をお届けする、現地だより。

今回は、ブルキナファソの「言語」についてお届けしたいと思います。日本の場合、日本人の多くが日本語を話すことが当たり前ですが、ここでは少し異なる景色が広がっています。

物理的に遠く、直接訪問することが難しい国ブルキナファソ。現地だよりを通して、少しでもブルキナファソを近くに感じていただけますように。

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Bonjour! 公用語はフランス語

アフリカの公用語は、アラビア語、英語、仏語などがあります。その中でブルキナファソの公用語はフランス語。
(他のアフリカの公用語にご関心がある方は、外務省HPに主要言語がまとめられていますので、ぜひご覧ください)

ブルキナファソの憲法には、公用語はフランス語であること、公的文書はフランス語で作成すること等が定められているそうです。教育現場でも、教育言語は主にフランス語。もちろん、スーパーの中でも、レストランの中でも、基本的にはフランス語。挨拶は、みなさんご存知の通り “ボンジュール、サヴァ?(Bonjour, ça va?)” です 。

ブルキナファソの学校一例

一方で、ブルキナファソの全体の識字率は46%*とされており、公用語であるフランス語を話せない人々も多く存在します。では、フランス語を話せない・話さない人々はどんな言語を話しているのでしょうか?
*出典:世界銀行(2021)ただし、統計によって異なる

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ブルキナファソの”国語”は3言語

日本人にとっては公用語 = 国語ですが、ブルキナファソは公用語 = 国語ではありません。

ブルキナファソはもともと多民族・多言語の国家で、それぞれの民族がそれぞれの言語を持っています。民族は、モシ族、グルマンチェ族、ヤルセ族、グルーシ族、ボボ族、プル(フラニ)族 などが存在し、モシ族が大多数。統計によって異なりますが、40%〜50%程度がモシ族とされています。

(モシ族が大多数である理由は、この地域は12〜13世紀頃にモシ人がモシ王国を建設したから。そのあたりのブルキナファソの歴史は、また別の機会にお届けしたいと思います)

出典:ジャック・ルクレール(Jacques Leclerc)氏

その上で、ブルキナファソで “国語”とされている言語は、①モシ/モレ語(moshi/moorè)、②ディウラ語(dioula)、③プル/フラニ語(peul/fulani)。言語学者のジャック・ルクレール(Jacques Leclerc)氏によると、各特徴は以下。

 ①モシ/モレ語(53%):ガーナ、コートジ、マリ等、話者は約500万人と推定
 ②ディウラ語(8.8%):商業用語。セネガルからナイジェリアまで、話者は300-400万人と推定
 ③プル/フラニ語(6.6%):フラニ族の言語で、話者は300万人と推定

ジャック・ルクレール(Jacques Leclerc)氏

実は、その他にも、公式に認められている言語が約60言語があると言われています。例えば、ビッサ(bissa)、ロビ(lobi)、リェレ(lyélé)、マルカ(marka)、シサラ語(sissala)、カセナ語(kasena)、グルマセマ語(gulmacema)、ダガラ語(dagara)、ロビ語(lobi)、サン語(san)、ソンライ語(sonraï)、タマチェク語(tamachek)、ブワム語(bwamu)、カラ語(cara)、ザルマ語(zarma)、ハウザ語(haoussa)、セルマ語(cerma)、サモ語(samo)、ボボ語(bobo)、ビッサ語(bissa)、ナンカナ語(nankana,)、リエレ語(liyélé)、シキテ(sikité)語、ウィネン語(winen) etc…

ちなみに、モシ語での挨拶のうち「おはよう」は「ネ イー ベヨゴ(Ne y yibeoogo)」。「ありがとう」は「バラカ (Barka)」です。

首都はフランス語とモシ語…だが

中部地方にある首都ワガドゥグでは、モシ族でモシ語話者の人々が多く住んでいます。もちろん、地方から都市に進学や就職などで来ている人々も多いので、首都ではさまざまな民族の方に会うことができますが、そういった方々は、モシ語を話せる人々が多いです。

他方、ブルキナファソの現在のひとつの課題は、テロの影響による国内避難民。違う民族・言語の人々が、地方から都市に来た場合、言語的なディスアドバンテージがあり、仕事を見つけるのが難しいという現状もあります。

私が、国内避難民の方々のヒアリングをした際、フランス語を話せる人々は多くはなく、さらにモシ語も話せない、という方々にも多く出会いました。

例え言語の読み書きができなくても、できる仕事は何なのか?そう考えて始めた事業のひとつが、このアフリカシアバターです。民族や言語のボーダーなく、互いに助け合う、そんなコミュニティを作りたいと私たちは考えています。

■あわせて読みたい記事:
現地だより|ブルキナファソへのいざない(地理編)
現地だより|ブルキナファソへのいざない(気候編)

アフリカシアバター 概要

2022年12月創業のボーダレス・ブルキナファソが、2023年1月より開始したブルキナファソ産のシアバターの仕入製造販売。テロの影響を受けた女性たちの雇用創出を目的としている。 シアバターは、アフリカのシアベルトという一部地域でのみ自生するシアの木の種から搾油される植物性オイルで、ステアリン酸・オレイン酸を多く含み保湿力が高いため、化粧品ではメイクアップ・ボディケア・ヘアケアなどに配合される。アフリカシアバターが取り扱うシア脂は、厚生労働省の医薬部外品原料規格にも適合しており、サステナブル・エシカル・SDGs対応の化粧品原料として、日本の美容業界・化粧品業界に販売している。オーガニックコスメブランドや美容室のオリジナルプロダクトへの配合実績あり。2024年3月より、シアバター配合のレザーケア製品のOEM企画を開始。日本最古の靴クリームメーカーと共同開発した当社オリジナル配合。革ブランドのオリジナルレザーケア製品として販売実績あり。

■会社名:ボーダレス・ブルキナファソ
■公式サイト:https://africa-shea-butter.com/

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