現地だより|シアバターを作る女性組合の活動地サポネへ

こんにちは。アフリカシアバターの原口です。ブルキナファソの現地の景色をお届けする、現地だより。

今回は、2023年12月某日にシアバターを作る女性組合の活動地であるサポネ(Sapone) を訪ねた時の様子をお届けします。ぜひお楽しみください!

いつも通り早朝に出発

シアバターの製造はいつも早朝から始まります。首都のワガドゥグからサポネには車で1時間ほどかかるので、私も早朝から出発しました。

年中暑いブルキナファソでは涼しい早朝から働く人も多く、かなり早い朝でも車もバイクも自転車もいっぱいです。ちなみに以前は、公的機関は6時半から働いていたと聞いたことがあります(その名残か毎日6時半にはサイレンのような音が聞こえます)。

通勤ラッシュ

以前の現地便りでもお伝えしたように、首都ワガドゥグから出て地方に赴く時には、テロ対策で警察官の身元チェックがあります。こういったテロ対策が、今のブルキナファソの私たちの日常にあります。

警察のチェック

子どもたちも一緒に

サポネの工場に到着すると、シアバター作りはもう始まっていました。女性たちの朝は早いのです。女性たちだけでなくその子どもたちもいました。この女の子は2023年現在の公式サイトのトップページに写っている女の子。いつもニコニコしていてとってもかわいい女の子です。

働くお母さんの近くで

今日の工程は… ①洗って、②乾燥させ、③粉砕して、④炒って、⑤挽く。想像以上に手作業のシアバター作りです。女性たちが阿吽の呼吸で分業したり協業したりしながら伝統的な製造方法でシバアターを作っていきます。シアバターの詳しい工程にご関心がある方はこちらの記事もぜひ。

シアの実の仁を乾燥させる作業

ものづくりの景色

シアバターのものづくりを見ていると、資本主義における効率とは、少し異なった景色があります。タイムカードを押して、9時から17時まで働く、マニュアルに沿って分業を行う、という景色ではありません。

天気や状況を勘案して、約束の時間よりも早い時間に来て働き始めることもあるし、阿吽の呼吸で分業したり協業したりします。経験の長い女性たちが経験の浅い女性たちに自然と技術を教えたりしています。

乾燥されたシアの実の仁

もちろん、企業努力としての効率や改善は、常に必要。私個人としても、物事を効率的に考えたり、物事を改善をしていくことが好きな性格です。一方で、彼女たちの”効率”の良さを見ていると、物事を一つの既成概念で考えるのではなく、伝統の中で育まれた現地の感覚や思想もまた、大切にしていきたいと感じるのです。

粉砕したシアの実の仁、甘い香りが

ちなみに、女性たちが働いている時に小さな子どもたちが泣き出したりすると、母親だけでなく他の女性があやしたりもします。これはこの工場に限ったことではなく、ブルキナファソの文化だと思いますが、みんなで働いて、みんなで子育てをする、そんな景色です。美しいなぁと思います。

働く母親と娘の姿

今回の現地だよりを締めくくる写真は、働く女性の子どもが美味しそうにご飯を食べている様子。衣食住があるということは決して当たり前ではなく、仕事をして得るもの。

そして、子どもたちを見ていると、彼女たちの時代には、世界に争いがなく平和で希望に満ち溢れ、自らの手で未来を描ける未来になるといいな、と願わずにはいられません。そんな平和な世界もまた、決して当たり前ではなく、自分たちの力で得るものかもしれません。

ご飯を食べる女の子

ブルキナファソの今年のシアバターづくりの景色はいかがだったでしょうか?不安定な状況でも未来の希望のために常に歩み続けます。

※現地だよりは見聞録も含まれるため、正式名称などが異なる場合があります。

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