現在シアバターは、スキンケア・ボディケア・ヘアケアなど、多くの化粧品に配合されています。そんな大人気のシアバターには、どんな効果があるのか、肌や髪への効果を徹底解説します。
シアバターって何?
シアバターとは、西アフリカから中央アフリカにかけて自生する、シアの木の種子から抽出された100%植物由来のオーガニックオイルです。
現地では、カカオ脂の代用として食品にも用いられるほか、古くから薬用の軟膏や関節炎の治療など医薬品、肌や髪への化粧品などに用いられていました。特に、赤ちゃんの保湿や傷の治療、紫外線防止などにも使われています。
植物性オイルと言うと、オリーブオイルなどのサラサラとした液体オイルをイメージしますが、シアバターはなめらかでしっとりとした半固体のオイルで、体温で固体から液体に溶ける* 特性を持っています。
*シアバターの融点は一般的に23〜45度

未精製シアバターと精製シアバター
シアバターには、「未精製シアバター」と「精製シアバター」の二種類があります。
未精製シアバターとは、製造段階で脱色や脱臭を行なっていないため、自然本来の色や香りが残っています。まさにバターのような色で、大自然のウッディな香りがします。一方で、精製シアバターは製造段階で、脱色・脱色を行なっているため、色は真っ白で、香りがないのが特徴です。
現在(2023年5月)、アフリカシアバターが取り扱うシアバターは、未精製シアバターです(今後、精製シアバターの取扱も検討)。優劣はなく、どちらにもよさがあるため、ぜひ肌質や用途に合ったシアバターをお選びください。

効果|高い保湿力
シアバターの大きな魅力は、高い保湿力です。オイルの特徴を決めるのは、主成分となる脂肪酸ですが、シアバターにはステアリン酸やオレイン酸という脂肪酸が、豊富に含まれています。特に、シアバターの脂肪酸組成は、人が本来持つ皮脂と類似していることから、オイルの浸透を促進し、高い保湿力を実現します。

効果|抗酸化作用
シアバターに含まれるステアリン酸は、保湿力だけでなく、抗酸化作用にも優れています。また、トコフェロール(ビタミンE)も微量に含まれているため、酸化を防ぎます。抗酸化作用があることで、活性酸素を取り除き、肌を酸化から守ることで、シワやシミなどの老化のリスクを下げることが期待されます。

シアバターって安全なの?
シアバターは、日本ではすでに20年以上の使用実績があり、皮膚への刺激はほとんどなく、安全性には問題のない成分であるとされています。そのため、赤ちゃんから大人まで、さまざまな用途に安全に使用いただけます。ただし、肌質や髪質は千差万別で、年齢や健康状態など日々変化していくため、肌や髪と相談しながら使用いただくことをおすすめします。